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こま|n8n × AI

孫正義やイーロンマスクをChatGPTにインストールして、名経営者5人に議論させる方法

自分専用の役員会をChatGPTに作って、迷っていた決断をその日のうちに終わらせる
その重い判断、ChatGPTの中に孫正義とベゾスを呼んで議論させれば、今日終わります。

値上げするか。人を採用するか。あの事業から手を引くか。
一人で何日も抱えてる判断、ありますよね。

言っておくと、ChatGPTで文章を書くとか、議事録を要約するとか、そういう次元の話じゃないです。あれはもう誰でも知ってる。
ここで話すのは、9割の人がまだ使っていないChatGPTの使い方。立場の違う名経営者を5人同時に雇って、自分の判断を議論させる方法です。

大事な判断ほど、相談できる相手がいない

軽い相談ほど、いくらでも乗ってくれる人がいます。
でも本当に重い判断ほど、対等に相談できる相手っていないんですよね。

社員には弱みを見せられない。家族は事業の中身までは分からない。友人に値上げの相談をしても「いいんじゃない」で終わる。

だから一人で抱える。

何日も同じところをぐるぐる回って、紙に書き出して、また消して。決めても「本当にこれで良かったのか」がずっと残る。

でも、ここにChatGPTで孫正義や稲盛和夫、イーロンマスクを呼んで議論させると、半日の堂々巡りが30分くらいで前に進むんです。
大げさに聞こえるかもですが、やってる人は静かにやってます。

ChatGPTは『一人の助手』ではなく『役員会』にできる

ほとんどの人は、ChatGPTを一問一答の助手として使ってます。
質問する。答えが返る。終わり。

でも本当の使い方は、立場の違う複数の人格を同時に動かすことなんですよね。
海外では「virtual board of advisors」、つまり自分専用の役員会として、もう定番の手法になっています。

MITスローン・マネジメントレビューには、ChatGPTで歴史上の名リーダーをモデルにした仮想の取締役会を作り、戦略・革新・倫理といった領域ごとに助言を引き出している実例が紹介されています。

著者はこう言ってます。これは生身の相談相手を置き換えるものではなく、判断の視点を広げるために使うものだ、と。

ここ、大事なので先に共有しておきます。
やるのは「本人の実際の発言を再現すること」ではないです。

そうじゃなくて、その人の思考のレンズをChatGPTに演じさせる。
「孫正義ならこの局面をどう見るか」「稲盛さんならどこに引っかかるか」という見方を、何人ぶんも同時に走らせるイメージです。

本人が実際にこう言った、と決めつけるのはやりません。あくまで思考の型を借りるだけ。ここを外すと、ただのデマになっちゃうので。

なぜ名経営者5人にわざわざ議論させると、判断が良くなるのか

理由はシンプルです。
一人の頭で考えると、視点が偏るから。

人は自分の得意なレンズでしか物事を見られないんですよね。攻めが得意な人は攻めしか見えない。守りが得意な人は守りしか見えない。

だから盲点ができる。

でも、わざと違うレンズをぶつけ合わせると、自分では絶対に出てこなかった反論と見落としが、強制的に表に出てきます。

たとえばこんな5つのレンズ。
攻めの投資家。とにかく大きく賭けろと言う人。
長期の戦略家。3年後どうなってるかで考える人。
辛口の懐疑派。いわゆる悪魔の代弁者。粗探しが仕事の人。
人を見る賢者。数字じゃなく、人と信頼で語る人。
現場の実務家。明日の現実、目の前の手間で考える人。

この5人にぶつけると、判断が立体になります。

そして決定的なのが、AIならこのレンズを何人でも、何度でも、無料で雇えること。
生身の相談相手だと、ここまで遠慮なく対立はさせられないですからね。

役員会のメンバーを決める(誰を、なぜ呼ぶか)

ここでよくある失敗が、「有名な人」で選んじゃうことです。
そうじゃなくて、レンズで選ぶ。
役割を先に決めて、そこに誰もが知ってる名経営者を割り当てる。この順番が大事です。

たとえば値上げを迷ってるとします。
先に役割を決めます。大胆な投資判断のレンズ。利益と現場のレンズ。顧客起点で逆算するレンズ。徹底的に粗探しするレンズ。

そこに名前を当てます。攻めなら孫正義。利益と現場なら稲盛和夫。顧客起点ならジェフ・ベゾス。粗探し役には、あえて辛口の懐疑派を一人。

なぜこの人たちかというと、誰もが「この人はこういう考え方をしそう」と想像できるからです。

読者のあなたも、自分のテーマに合わせて差し替えてください。

採用の判断なら、人を見るレンズを増やす。撤退の判断なら、損切りに強いレンズを足す。
レンズで選ぶ。これだけ覚えておけば、メンバーはいくらでも組み替えられます。

ChatGPTに役員会を『インストール』する手順

じゃあ実際の作り方です。3ステップ。

まず1つ目。各メンバーを1人ずつ定義します。
紙に書くみたいに、役割、口調、いちばん優先する価値観を箇条書きで決める。

たとえばこんな感じ。
孫正義役。役割は攻めの投資家。口調は大胆で即断。最優先するのは、市場を取れるかどうか。

稲盛和夫役。役割は利益と現場の番人。口調は静かで厳しい。最優先するのは、社員が幸せに働けて利益が残るか。
これを呼びたい人数ぶん用意します。

2つ目。役割を固定する指示文を作ります。

文章で書くと、こんな骨組みです。
「あなたはこれから、私の役員会です。メンバーは以下の5人。各メンバーは、それぞれの立場から必ず発言してください。そして、お互いの意見にちゃんと反論し合ってください。最後に、議論を踏まえた結論を1つにまとめてください」
このあとに、さっき作った5人の定義を貼り付ける。

3つ目。これを毎回呼び出せるように保存します。
ChatGPTのProjects機能や、カスタム指示に入れておくと便利です。
一度作っておけば、次からは相談を投げるだけ。毎回ゼロから書かなくて済みます。
ここまでで、自分専用の役員会が一つ完成です。

実際に議論させて、結論まで出させる

ここが、一問一答といちばん差が出る工程です。
いきなり結論を求めないのがコツ。

まずは各メンバーに意見を出させます。「この値上げについて、5人それぞれの立場で意見を」と投げる。

次に、対立させます。「お互いの意見に反論して」と一言。
これで急に議論が動きます。攻めの孫正義役に、稲盛役が「現場が持たない」と噛みつく、みたいな。

そして辛口役には、はっきり仕事を振ります。「悪魔の代弁者として、この判断の最大の懸念を一つ」。
ここで自分が見ないようにしてた弱点が出てきます。だいたいギクッとします。

最後に、結論を強制します。
「ここまでの議論を踏まえて、私が今日決めるべきことを1つに絞って」。
これで終わらせる。

途中で「いや、その前提が違う」と思ったら、遠慮なく差し込んでください。「現場の人数が足りてない前提で、もう一回」とか。
何度でも議論をやり直せます。生身の役員会じゃ、こうはいかないですよね。

どんな場面で効くか

使えるシーンを並べます。

値上げに踏み切るか。
ビフォーは、一人で電卓を叩いて、お客さんが離れる顔ばかり浮かんで止まる。
アフターは、攻めと守りと顧客視点が30分でぶつかって、いくらまでなら筋が通るかの目安が出る。

初めての正社員採用。
ビフォーは、人件費の不安と人手不足のあいだで、何週間も決められない。
アフターは、現場のレンズと長期のレンズが議論して、今なのか半年後なのかの判断材料が揃う。

赤字事業から撤退するか。
ビフォーは、もったいない気持ちが先に立って、ずるずる続けてしまう。
アフターは、損切りに強いレンズが容赦なく粗を出して、続ける条件と畳む条件が言語化される。

新規事業に時間を割くか。
ビフォーは、やりたい気持ちだけが空回りする。
アフターは、攻めの投資家役が背中を押し、懐疑派役がブレーキを踏んで、ちょうどいい一歩目が見える。

どれも共通してるのは、一人で何日も悩んで相談相手もいなかった状態から、多角的に議論されて結論まで出る状態への落差です。

もちろん出方は相談内容しだいですが、頭の中だけで回すよりは、確実に前に進みます。

鵜呑みは禁物。それでも持つ価値がある理由

最後に、大事な注意点を。
これは本人の実際の発言じゃないです。ChatGPTが演じる思考のレンズ。そこは絶対に混同しない。

最終判断を下すのは、いつでも自分です。役員会は決めてくれません。視点をくれるだけ。

そして、議論の中に出てきた具体的な数字や事実は、別で裏取りしてください。AIはそれっぽい数字を堂々と出してくるので。

この3つさえ守れば、リスクはほぼないです。
その上で、僕が伝えたい学びはこれです。
意思決定の質は、ぶつけるレンズの数で決まる。

一人の頭の中だけで決めると、盲点はいつまでも消えません。自分に見えてないものは、自分には見えないので。

だから決断は、一人でやらない。わざと対立させる仕組みに通す。
AIを使えば、立場の違う相談相手を、何人でも、無料で、何度でも雇えます。これはほんの数年前まで不可能だったことです。

いま抱えてる判断、一つでいいので、この役員会に投げてみてください。
一人で回してた時間が、ちょっとバカらしくなりますよ。

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